1 An Introduction to Female Masculinity: Masculinity without Men

2 Perverse Presentism: The Androgyne, The Tribade, the Female Husband, and Other Pre-Twentieth-Century Genders

3 "AWriter of Misfits": John Radclyffe Hall and the Discourse of Inversion

4 Lesbian Masculinity:Even Stone Butches Get the Blues

5 Transgender Butch: Butch/FTM Border Wars and the Masculine Continuum

6 Looking Butch: A Rough Guide to Butches on Film

7 Drag Kings: Masculinity and Performance

8 Raging Bull (Dyke): New Masculinities

"Female Masculinity"

by Judith Halberstam

Publisher: Duke University Press

(October 1, 1998)
ISBN: 0822322439

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   この本は、表紙の絵を見て思わず引いてしまいます。だって恐いんですもの。体育会系?なんか怒ってないですかこの人?確かに怒ってるんですが、何に対してなのか、この本を読むとちゃんとわかってくるんです。
 異性愛を当たり前としている視点から遠く離れて、レズビアンの特にブッチ(タチ)に焦点をあてて書いている本です。身近な公衆トイレ問題(よく間違われること)について、その原因としてあまりにも男と女とに二分化されすぎた社会の結果が公衆に表されているということ。ある意味とても厳しい境地に陥らされるブッチは一言であらわせないほど多様性があるのです。ストーンブッチ(エッチの時に自分の体を相手に触らせない)、トランスジェンダーブッチ(ブッチ?FTM?どっち?)、サイバーブッチ(読解不可)、グラノーラブッチ(ベジタリアンなブッチ。かわいい。。。)などなど。。
 ただ、その歴史や文化はあまりにもないものとされ、レズビアン文化の中でさえもかかれていない事があります。この本ではそんなブッチの消されそうな文脈を欧米の文学、テレビ、
映画などの中から丹念に掘り起こしています。ラドクリフ・ホールの「孤独の泉」、Leslie Feinberg "Stone Butch Blues"。映画では"The Member of the Wedding(1953)" 監督Fred Zinneman、"The Killing of Sister Geoge(1968)"監督Robert Aldrich、中でも"Set It Off(1996)"(監督F. Gary Gray)に登場する強盗4人組の一人クレオのブッチさは黒人であり、貧乏であり、女であるという現実に根ざし、男性性がクレオ自身にあらわれているというから、見応えありです。(要はブッチということが突出して芝居がかってないってことですね。)なので、本当に自分が心と身体に欲しているもの、自分が一番必要としているものを自分に与えた結果、彼女はブッチになっていました。女、男という姿形も含めた役割を押しつけられない世界で。
 女でなければ男なの?というつなの最初の疑問は解消されて、すごくポジティブな衝撃を受けました。こんなよい本なのに、誰か日本語に訳してくれないかしら。日本語でも是非読みたい逸品でございます。